
難読漢字|樹木編
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おめでとうございます。漢字好きですか?植物好きですか?基本的に私も読めません。基本的に私も読めません。問題等に不備等がございましたら以下のリンクよりご連絡ください。
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前に記事を出した時からずいぶん時間が経ちましたが、植物好きでございます。
今回は小説や古典でもたまに目にする読むのが難しい樹木の漢字をまとめてみます。ちなみに、難読漢字シリーズをこれからやっていくのか!と思われると困ります。私は植物以外はわからないのです(勉強中)。
樹木に興味がないけど漢字は読みたいという皆さんも大歓迎です。
聞いたことあるヤツ
難読漢字を知る楽しみは、その字面からは想像できないような言葉だったり、よく考えてみると納得のいく言葉などを知ることなのかもしれません。
なのでまずは、喜びが大きいのから参ります。
「落葉松...落葉する松」かなと思いましたか?
そうです。このカラマツは日本ではとても珍しい落葉する針葉樹なのです。ほかに落葉する針葉樹といえばイチョウもありますが、これは中国原産で人が日本に持ち込んだと考えられています。
「落葉松...落葉する松」かなと思いましたか?
そうです。このカラマツは日本ではとても珍しい落葉する針葉樹なのです。ほかに落葉する針葉樹といえばイチョウもありますが、これは中国原産で人が日本に持ち込んだと考えられています。
落葉松についてはこの詩が有名ですね。
落葉松の林を出でて
浅間嶺にけぶり立つ見つ
浅間嶺にけぶり立つ見つ
落葉松のそのまたうへに北原白秋
※記事の都合上漢字に直した部分がございます
さて、浅間峰というのは浅間山のこと。白秋さんは軽井沢での様子をこの詩にされたそうです。ほんとうに落葉松の林だらけです。軽井沢といえば涼しいわけですが、落葉松もそういった冷温帯に生息しています。
寒地の牧場で黄葉している並木を見かけたらたいていこれです。
落葉松についてはもっと語りたいですが次の問題へまいりましょう。
酸桃と書かれることもありますが、こちらのほうがわかりやすいですね。
「李下に冠を正さず」ということわざがあります。つまり、「実がなっているスモモの木の下で、冠をいじるな」ということです。
酸桃と書かれることもありますが、こちらのほうがわかりやすいですね。
「李下に冠を正さず」ということわざがあります。つまり、「実がなっているスモモの木の下で、冠をいじるな」ということです。
「李下に冠を正さず」と似た意味の言葉で、「瓜田に履を納れず」もありますね。瓜は李とちがい地面の近くに実るのでこんどは靴を履きなおすなというわけです。
ひょっとして百人一首がお好きですか?
何か聞き覚えのある言葉かもしれません。
そうですね、百人一首に次のような句がありました。
名にしをはば 逢坂山の 実葛
人に知られで 来るよしもがな三条右大臣
※記事の都合上漢字に直した部分がございます
ここにも「実葛」がでてきていますね。詳しいことは百人一首の連載を持つたいまつ氏が後々記事にしてくれるでしょう。25番目の歌なので。
植物で「葛」とつくものはつる植物です。「実葛」と書くわけですから、よっぽど実が面白いわけです。

はい、すごいですよね。複数の球状のものがくっついています。この実葛さん、意外と関東から関西までの森に普通に生息しています。また、神社でも見かけることがありました。ぜひ秋ごろはこの奇妙な実を探してみてください。
木へんの漢字
こんどは、木へんの漢字に絞って出題をしていきます。木へんの樹木は、樹木らしい高いものが多いのも特徴になります。
寒地に生息する針葉樹で、球果(いわゆる松ぼっくり)を下向きに実らせます。
寒地に生息する針葉樹で、球果(いわゆる松ぼっくり)を下向きに実らせます。
出題ペースを上げていきます
クリスマスツリーに使われることであまりにも有名です。葉先は二股に分かれてとがっていますので見分けやすいです。
クリスマスツリーに使われることであまりにも有名です。葉先は二股に分かれてとがっていますので見分けやすいです。
前回の記事でも少し紹介しましたが、和紙の原料となります。
前回の記事でも少し紹介しましたが、和紙の原料となります。
ニレはケヤキと同じニレ科で、特にハルニレなんかはケヤキ同様に扇形の樹形が本当に美しいのです!
ニレはケヤキと同じニレ科で、特にハルニレなんかはケヤキ同様に扇形の樹形が本当に美しいのです!
ブナ科はどんぐりのなる木として有名ですね。
ブナ科はどんぐりのなる木として有名ですね。
ここでせっかくですので、ブナ科の木も難読漢字を通して覚えてしまいましょう。
楢(ナラ)・樫(カシ)・栗(クリ)など簡単な漢字もありますが中には読みにくいものも。
- 円椎ツブラジイ
「つぶら」というのは漢字にすると「円」で、どんぐりが丸いことに由来していると考えられます。 - 馬刀葉椎マテバシイ
これは語源がはっきりしていません。「マテ貝のような葉」と言われれば確かに葉は細長いのでそのような気もしますが... - 山毛欅ブナ
「撫」と書かれる場合もございます。葉の表裏に毛が生えていて、ケヤキの葉とも大きさや形が似ています。おそらくこれに由来するのでしょう。
当てずっぽうで
さて、難読漢字と申しましたが、最後は音に着目してみます。これは、何となく予想できるものが多くなっています。植物の知識がある方なら簡単かもしれません。
ここは私のだます力が試されています。
「小小坊」と書いて何と読む?
- コショウボ
- シャシャンボ
- チビチビボウ
- ショウブ
シャシャンボというと何言ってるのかさっぱりですが、小さい実を多数実らせる様子が由来と考えられています。
シャシャンボというと何言ってるのかさっぱりですが、小さい実を多数実らせる様子が由来と考えられています。
「雪木」と書いて何と読む?
- ユクノキ
- セッカ
- ユキノキ
- セッコク
その白い花をたくさんつける様子が雪にたとえられたわけですね。
その白い花をたくさんつける様子が雪にたとえられたわけですね。
最後はあの有名百人一首ライター!?
鵜松明樺
- ウメイカンバ
- ウダイカンバ
- ウトロカンバ
- ウンミョウカンバ
なんと、「松明」の「松」は読まないんです!ごめんなさいたいまつ。
なんと、「松明」の「松」は読まないんです!ごめんなさいたいまつ。
樺 ( かんば ) というのは白樺にも使われる漢字です。両者は同じカバノキ科になります。この「樺」というのは樺細工というときにも使われます。これは「樺」が「木の皮」を示すからです。鵜松明樺はよく燃えるので鵜飼でつかう松明の材料になりました。当て字ではなかったですね。
纏め
難読漢字はテレビでも最近よく目にするようになりました。問題が作りやすいですからね。しかし、この難読漢字によってはじめて知った生き物や地名もあるはずです。難読漢字で新しい分野への関心が高まるかもしれません。
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