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簡単でしたか?これからも百人一首の記事をよろしくお願いします。しっかり記事を読みましたか?もう一回記事を読み直してみよう。惜しい。間違えたところを復習して、もう一回クイズに挑戦しよう。問題等に不備等がございましたら以下のリンクよりご連絡ください。
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今回も百人一首の解説をしていきます。今回は冬の季節の歌です。早速解説に参りましょう。
今回の歌
今回解説する歌はこちら。
かささぎの 渡せる橋に おく霜の
白きを見れば 夜ぞ更けにける中納言家持(ちゅうなごんやかもち)・大伴家持(おおとものやかもち)
ぱっと見てどんな印象を受けますか?「霜」「白き」「夜」という漢字から寒い夜っぽいなというのは伝わりますね。言っちゃうと、実際それであってるんですけど、詳しく解説していきます。
作者ですが、百人一首の作者名は中納言家持になっていますが、大伴家持の名前の方が一般には使われます。この記事では、大伴家持の名前の方を使います。
修辞・表現
この歌の意味は
七夕の夜、天の川にかささぎが架け渡すという天上の橋。その橋のように見える宮中の御橋(「みはし」と読む。階段の意。)に、霜が、真っ白におりているのを見ると夜もすっかり更けてしまったのだなあ。
では今回は重要ポイントを三点表で解説します。
- 「かささぎの渡せる橋」「の」は主格の格助詞、「渡せる」はサ行四段動詞「渡す」の已然形「渡せ」と、存続の助動詞「り」の連体形「る」が接続した形です。つまり、「かささぎが渡している橋」という意味です。
これは、七夕の日に、織姫と彦星が会うためにかささぎが天の川に橋を架ける、という中国の伝説から来ており、内裏のことを「雲居の宮」と呼ぶことから来た比喩表現であると言われています。 - 「おく霜の白きを見れば」「見れば」は上一段活用動詞「見る」の已然形に、順接の確定条件(この場合はその中でも偶然条件)を表す接続助詞「ば」が接続した形です。「(御橋に)おりている霜の白いことを見ると」という意味です。これまで天上であった場面が、宮中、霜夜の景色に一転します。
- 「夜ぞ更けにける」係助詞「ぞ」があり、係り結びによって文末が終止形ではなく連体形になってます。「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形、「ける」は過去ではなく詠嘆の助動詞「けり」の連体形で、「夜が更けてしまったのだなぁ...」というような意味になります。
七夕の話が出てきましたが、御橋のことを天の川に掛かるかささぎの橋に例えただけなので、冬の季節の歌と言うことは間違えないようにしてください。
作者情報
もう作者の名前を忘れたなんて言わせませんよ。
大伴家持(715頃~785)
この人もまた三十六歌仙の一人です。百人一首第三首目を詠んだ柿本人麻呂から、第四首を詠んだ山部赤人、第五首の猿丸太夫、そして今回の大伴家持と四連続で三十六歌仙に選ばれています。
『万葉集』第四期の歌人で、『万葉集』全体の一割を超える473首が収められており、そのことからその編纂にもかかわったと言われます。
もともと武人として朝廷に仕える高い家柄で、聖武天皇や桓武天皇など6人の天皇に仕え、堅実に出世していき、「従三位中納言」という役職にまで上り詰めました。
しかし、彼の没後直後、造営中の長岡京で発生した藤原種継暗殺事件が、家持も関与していたとされて、追罰として、埋葬を許されず、官籍からも除名されてしまいます。子の永主も隠岐国への流罪となってしまい、家持は没後20年以上経過した延暦25年にようやく恩赦を受けて従三位に復しています。
復習
では、いつもどおり、最後はクイズで復習しましょう。
今回紹介した歌は平安時代に詠まれた。
今回紹介した歌はどの季節の歌?
- 春
- 夏
- 秋
- 冬
あなたが夏と答えなくてよかったです。では次の問題へ行こう。
夏と答えてしまった人はこんがらがっていますね。この歌は七夕の頃のことが比喩に使われていますが、冬に詠まれた歌です。他を選んだ人はしっかり解説文を読みましたか?表をしっかり読み込みましょう。
今回使われなかった助動詞の意味は?
- 完了
- 過去
- 存続
- 詠嘆
今回、助動詞「けり」は出てきますが、詠嘆の意味で使われているため、過去の意味の助動詞はありません。
助動詞「けり」は詠嘆の意味で使われているため、過去の意味の助動詞はありません。しっかり表を見直そう。
もちろん今回紹介した歌の作者は、大伴家持ですので、彼と万葉集を結び付けられるようにしましょう。
もちろん今回紹介した歌の作者は、大伴家持ですので、彼と万葉集を結び付けられるようにしましょう。
今回の歌は簡単でしたか?比喩表現が分かりにくかったと思いますが、それ以外はあまり大したことがなかったと思います。「已然形の用言+ば」の形や「完了の助動詞+詠嘆の助動詞」(にけり)の形は、これからもよく出てくると思うので、覚えておいてください。
最後に
今回も記事を読んでくれてありがとうございました。これで百人一首の解説記事は6個目になりますがどうでしょうか。改善点などがあればTwitterにどしどし送ってください。一旦50首分の記事を作ることを目標にして、記事を作る頻度も上げていきたいと思っていますので、どうかこれからも問答庫の記事を読んでいてください。
こちらが百人一首の記事の連載の一号になります。まだこれまでの記事を読んでいない人はどうぞ読んでいってください。